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北海道民医連新聞

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家庭医・総合医を育てる後期研修プログラム「ニポポ」が終了
2016-04-13 16:04


地域を支える医師を

 「ニポポ」は2005年に、勤医協中央病院の田村裕昭先生が札幌医科大学の山本和利教授に「北海道の医療機関が協力しあい、総合診療医を育てたい」と相談したことがきっかけに発足しました。
1980年代から始まった医師数と医療費抑制政策、小泉政権下での社会保障削減で医療崩壊が地域に広まり、地方中核病院に循環器内科、呼吸器内科の医師がいなくなるような状況が生まれていました。
 「患者さんの病気、健康問題を総合的に診れる医師、地域を支える医師を養成しよう」と呼びかけたネットワークに、公的病院、民間病院の枠を越え、8施設(札幌医科大学地域医療総合医学講座、市立函館病院、名寄市立総合病院、公立芽室病院、札幌徳洲会病院、東徳洲会病院、勤医協中央病院、手稲渓仁会病院)が集まりました。
 その後も11年間で29施設が加わり、34施設が会員になりました。

地域の特色を学ぶ

 「ニポポ」は、それぞれの施設の得意分野を活かして参加する「多施設共同プログラム」です。
 ニポポの研修をする研修医(通称ニポラー)たちは、基本3年間の研修期間のプログラムに沿って2〜4つの病院をまわります。
 地域によって、診る病気の範囲や病院内での立場、求められる役割が変わることを経験しながら、どこへ行っても通用する総合診療医として成長することが目的です。
 各地のニポラーたちは月に1回集まり、それぞれの研修を振り返って学習します。
 これまで、研修医養成の環境づくりとして指導医講習会、医学生対象の家庭医療フォーラムなどを開催してきました。
 11年間で10人の医師がニポポ研修を修了し、総合診療医として各地で活躍しています。
 ニポラーは、「地域の人々との付き合い方など、先輩方の背中をみて学ぶことができた」「一緒に働きたいと思える指導医、先輩医師と出会った」「刺激しあい、愚痴を言いあえる仲間ができた」と話しています。

新しいプログラムへ

 総合診療医の養成だけでなく、大学や公的病院・民間病院が協力する関係をつくり、道政との情報交換や連携、専門医と総合診療医の情報交換、各地域の情報共有など、ニポポの活動を通して北海道の地域医療ネットワークに広がりができたことは大きな財産です。
 しかし、2017年に開始が予定されている新専門医制度により、「ニポポ」は現在の形で存続することができなくなり、「札幌医科大学地域医療総合医学講座の総合診療医を育てるプログラム」として生まれ変わることになりました。
 同時に、NPO法人北海道プライマリ・ケアネットワークは役割を終え、解散することになりました。
 これらの活動を未来につなげる目的で10周年記念誌を作成しましたので、ぜひお読みください。

 3月19日、「地域医療を支える総合診療医を育てる」ことを目的に集まった指導医たちが、研修を修了した医師に言葉を送りました。

 「広大な大地に種は撒かれた。地中深く根をはり、大空高く幹を伸ばし、花を咲かせよう」。

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