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北海道民医連新聞

いきいき医学生!

地域住民の厚い信頼
2007-12-29 14:59

 夕張・南清水沢診療所所長 立花 康人さん

 12月19日「地域医療を考えるフィールド」の第2弾として、道内3大学の医学生4人が、財政再建に揺れる夕張市で地域医療を担う南清水沢診療所所長の立花康人医師を訪ねました。


 立花医師は、04年まで勤医協中央病院、札幌病院などで呼吸器の専門医として活躍し、その後、当時の夕張市立南清水沢診療所に赴任しました。
 
 診療所は医師1人、看護師1・5人、放射線技師1人、事務1人の体制。外来の他に火曜午後に定期往診をしています。在宅管理患者は25人です。外来患者数は平均60人ですが、この冬は110人を超えた日もあったとか。患者の5割以上が70歳以上の高齢者です。
 夕張市が財政再建団体になり、昨年5月からは立花医師が経営する診療所となって勤務医とは違った忙しい毎日を送っています。

地域医療研修を位置づけて

 診療終了後の外来待合室で、医学生との懇談が始まりました。立花医師は、「まだ自分が理想とする医療には到達できていませんが、少しずつチャレンジしています」と、診療所の概要や夕張市の医療体制などについて説明しました。
 「財政破綻」以前は、夜間休日の急患対応は市立病院が引き受けていました。現在は5人の開業医が交代で対応しています。
 入院施設が有床診療所1カ所になってしまい、市外の医療機関との連携が不可欠ですが、栗山日赤や岩見沢労災、新札幌近辺の各病院とよい関係ができているので安心していると話していました。
 
 市立病院が民間へ譲渡される過程で不安を抱えていたけれど、住民が「立花先生、やめないで」と署名運動を始め、「やっぱりここでやっていこうと思った」と率直に語りました。
 地域医療の深刻な現状についても「臨床研修制度の中に、地域医療研修をしっかり位置づけ、一人でも多くの医師が地域医療に興味を持つようにしてほしい。そうでもしないと本当に地域医療は崩壊すると思う」と話していました。

患者さんの笑顔が頑張りの源 

 医学生から、「地域医療に関心を持ったのはなぜですか」「毎日24時間拘束されて体が持ちますか」「1日に100人以上の患者さんを診て、相当大変だと思いますが、続けられるエネルギーはどこに」などの質問が出されました。
 
 立花医師は、「地域では患者さんの生の声を聞きながら診療を行うことができます。地域に出かけると患者さんの顔が見えてきます。これは大きな病院では味わえないこと。毎日本当に忙しくても頑張れるのは、患者さんの笑顔があるからですよ」と答え、地域住民・患者さんと厚い信頼で結ばれていることが伝わってきました。

 「また来てくださいね。今度は医師として」 
 立花医師の言葉に送られて医学生たちは夕張をあとにしました。
 
 一行は診療所訪問に先立って、夕張労連の熊谷泰昌事務局長の案内で市内をまわり、炭住や歴史村の跡を見学しながら、市民の暮らしぶりについても学ぶこと
ができました。(写真左上)

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