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北海道民医連の原風景

全法人が支援活動を開始
2008-03-22 15:00

道民医連「有珠山噴火災害対策本部」室蘭診療所苫小牧病院 伊達中学校で医療支援

 2日、北海道民医連「有珠山噴火災害対策本部」の中井秀紀本部長、佐藤誠一副本部長らは、現地から戻った湊登美子副会長、野村陽治事務局次長から報告を受け、救援活動が長期化するとの見通しにたった今後の対応を協議しました。全日本民医連の永田勝美事務局次長が同席しました。
 

虻田町民が収容されている豊浦町内の避難所が2日1部を除いて閉鎖され、洞爺村、長万部町などに移るのにともなって、道民医連医療班は今後、洞爺村の青少年自然の家など2カ所の350人を担当します。
 室蘭診療所、苫小牧病院は2日、伊賀勝康室蘭診療所長をはじめ職員11人が伊達中学校で医療支援を行い、住民17人を診察したほか、血圧測定や腰痛体操の指導などをしました。要請を受け、伊達小学校でも支援活動をしています。
 対策本部では、虻田、伊達の市町では避難の長期化が確実となっており、当面1カ月程度は継続的な支援が必要と判断し各法人に支援を呼びかけるとともに、全日本民医連へも医師1人、看護婦2人の派遣を要請することにしました。医療活動を支援するボランティア、避難住民の生活全般をサポートする体制、支援募金活動の強化などについても協議しました。
 対策本部の要請に応え、すべての法人が人員派遣の準備、募金などの支援活動を開始しています。 噴煙をあげる有珠山緊急現地報告    不眠で対応する民医連医療班

【豊浦町:橋本泰之(県連事務局)1日】
 民医連が医療班を設置した豊浦小学校には、虻田町民372人が収容されています。玄関先に「満員です」の貼紙。まだ雪が降るなか、町民は体育館や教室で毛布1枚の寒い夜を過ごしています。夕食は、何も入っていないおにぎりとパン。8カ月の赤ちゃんから高齢者まで、避難住民は無言で悪条件を耐え忍んでいます。
 この日の民医連医療班は横倉基医師をはじめ、湊登美子看護婦、河本純看護士(中病)、藤原朱子看護婦(札病)、中村徹(事務)の各班員。31日に24名、1日は50名が受診し、頭痛、不眠、かぜ、腰痛、関節痛や、高血圧、インシュリンが必要な方などに24時間体制で対応しました。2日未明、ぜんそく発作のおばあちゃんや、嘔吐の小児などが受診。横倉先生やスタッフは寝ることもできない1夜でした。救急車で病院への移送もでています。受診後、ほっとした表情で先生や看護婦さんに丁寧におじぎをする避難住民。役場職員や豊浦小学校の教師、ボランティアも不眠不休で頑張っています。仮設診療所で被災住民を診察する横倉基さん
 夜8時から藤原看護婦と河本看護士は「救護班です」と各部屋を回り、避難住民の話に耳をかたむけながら血圧測定や体温計で体調をチェックします。避難住民は「床がかたくて冷たい」「気になって昨日3時間しか眠れなかった」など、強い不安やストレスを訴えます。「テレビで美味しい食べ物の番組をしていると、腹がたってきた。こんな時ぐらいねえ」とやり場のない思いを吐き出す人も。河本看護士は「うがいや手洗いなどの予防を呼びかけないといけないですね」と健康管理を気にしています。
 2日、豊浦小学校の避難住民は洞爺村(2カ所)に移動することになりました。避難命令でなにも持たないままの町民にとって「家は大丈夫か」「着替えが欲しい」など、ただでさえ不安やいらいらがつのっている状況での移動。精神的疲労や肉体的疲労は限界に近づいています。
 洞爺村での救護活動では、避難住民の健康管理とともに、心のケアや生活相談も含めたとりくみが求められます。(北海道民医連新聞2000年4月5日第73号)

「体調はいかがですか」。避難住民の声に耳を傾け、体調をチェックする藤原朱子さん(1日豊浦体育館)

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