現場から
必要としてくれる人がいると実感
2020年8月14日
道東勤医協 釧路協立病院
医師 佐賀 加奈子さん
中央病院で初期研修後、北海道勤医協の総合診療/家庭医療/医学教育センター(GPMEC)で3年間、家庭医療を実践しました。患者さんの「ホーム」でおこなう訪問診療に興味をもち、がんや神経難病の患者さん、病院に通えなくなった高齢者の在宅生活をサポートしている富山県の「ものがたり診療所」(無床診)で2年間経験を積みました。
「入院施設のある医療機関で訪問診療をやりたい。主治医として入院病棟でも患者さんを診ていきたい」。
その思いを実現できるのは、訪問診療・訪問看護が活発で、急性期病院を退院した後にリハビリをしながら在宅や療養施設などに戻る準備ができる釧路協立病院でした。
釧路に来て2年。患者さんから「来年も診てくれるの?」と聞かれることがあります。「地方では地域に根付いた医師が求められ、必要としてくれる人がいると実感しています」。
訪問看護師やヘルパー、ケアマネなど、多職種が協力して患者さんの情報を交え、一人ひとりの生活に合った治療をする在宅医療に魅力を感じています。
「地域に訪問診療が広まり始めている思います。在宅の専門医として、一人でも多くの患者さんが在宅で生活できるよう、地域に貢献していきたいですね。今後は教育システムを充実して、次の世代の医師を育てていきたいです。研修医、医学生のみなさん、お待ちしています」。