読み物
連載 北の息吹
2018年5月31日
141 アミガサタケ
141 アミガサタケ
写真家 中島宏章
僕は子どもの頃、キノコが嫌いでしてね。あのヒダヒダとか、とにかく見た目が苦手だったのだと思います。でも今は無類のキノコ好きです!
見た目で判断しちゃいけない、という意味では、このアミガサタケがそうでしょう。こんな得体の知れない風貌をしていながら実はとても優秀な食菌なのですよ。とくにヨーロッパでは人気の食材で、松茸、トリュフ、ポルチーニの世界三大キノコにも負けないくらいの高級キノコなのです。ネットで調べてみたら乾燥アミガサタケが100㌘で1万円でした!高級!
このキノコ、春に出てくるのが特徴で、なんてことのない遊歩道の脇に出たりもします。この写真のアミガサタケは家に持ち帰り、バターで炒めてパスタにしましたけれど、絶品でしたよ!なお、生で食すと中毒になりますし、これに似ている毒キノコもあります。とにかくキノコは、確証なければ安易に食べない方が無難ですね。