読み物
連載 北の息吹
2019年6月13日
165 リノベーション
165 リノベーション
写真家 中島宏章
ゴジュウカラの巣穴です。この巣穴、実はもともと他人の住宅。つまり中古物件なんです。きっと、もともとはアカゲラかヤマゲラなどのキツツキが掘った巣穴でしょう。ゴジュウカラなどの小鳥たちは、自分の嘴で木に穴を掘ることはできません。キツツキの古巣は色んな動物たちの住み家になる有り難い物件なんです。
ゴジュウカラはとても器用で、キツツキの巣穴の入り口に泥を塗って狭くし、自分しか入れないようなサイズに改造しちゃうんです!まるで匠!!古くて住みにくい家を匠の技で大改造しちゃうビフォーアフター!というテレビ番組を彷彿とさせてくれます。
最近よく聞く「リノベーション(renovation)」という英語。意味は「改修」ということですが、僕らに馴染みのある「リフォーム(reform)」は「改革」という政治的な意味らしいです。