読み物
連載 北の息吹
2024年9月27日
286 ヒグマ2024
286 ヒグマ2024
僕はもう何十年も日常的に野山で過ごしていますが、ヒグマに出会ったことは数える程度しかありません。それなのに今年はもう2回も。1回目は春。牧草地帯でボーッとしていたら遠くから近づいてくる黒い粒に気がつきました。その黒い粒は2頭のヒグマの兄弟だったのです。何かに怯えたり、警戒する様子もなく「当たり前のように」意気揚々と牧草地脇の道を闊歩していました。
2回目は先日、温泉に向かう海岸線の国道を夜に走っていました。カーブを曲がると自分の前を走る何かが!クマでした。ちょうど対向車も来ちゃって、ぶつかると危ないと思いパッシングで危険を知らせました。そして行き場のなくなったクマは、なんと僕の車に向かって突進してきました。「どぉおいい、おい!」と変な声が僕から出ましたが、クマは運転席側のすぐ脇を通って去って行きました。クマが去った後、しばらく動悸が止まりませんでした。今後も気をつけないとですね!