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2024年10月25日
マイナ保険証 6つの嘘
北原淳也 著
マイナ保険証 6つの嘘
北原淳也 著
昨年の通常国会で、健康保険証はこれまで何の問題もなく運用されてきましたが、自公政権はこれを廃止して、マイナ保険証に一本化する法律を提案。自公政権の提案に、日本維新の会と国民民主党が賛成して成立しました。
そして、今年12月2日から健康保険証の新規発行をやめることを決めました。しかし、マイナ保険証はトラブルが相次ぎ、マイナ保険証の利用率もわずか12%と評判が悪く、国民や医療機関も健康保険証の存続を求める声が広がっています。
「哲学系ゆーちゅーばーじゅんちゃん」として動画配信を続けている著者が、問題続出のマイナ保険証を「マイナ保険証6つの嘘」として批判します(①トラブルはなくなる?②マイナ保険証で便利になる?③医療の質は向上する?④社会的コストは減る?⑤不正利用は減る?⑥デジタル化は進んでいる?)。
「デジタル化」といわれると批判できない雰囲気がありますが、誰も使わないシステム、人の手が増えるシステムが多額のお金をかけて生み出されることがあります。著者は、その典型例が「健康保険証の廃止とマイナ保険証の推進」と批判。マイナンバーカード自体も白紙に戻すべきだと主張しています。さらに、「マイナ保険証の利用をやめたり、強要してくる薬局の利用をボイコットしたり、この流れに反対する政党に選挙で投票するなど、できることから行動を起こしていただくことを切に願います」と訴えています。【せせらぎ出版・1600円+税】