読み物
連載 北の息吹
2024年11月22日
290 アトラス彗星
写真家 中島宏章
290 アトラス彗星
写真家 中島宏章
2024年9月から10月に注目を集めた「紫金山・アトラス彗星」をご覧になった方も多いのではないでしょうか?僕も珍しく夜空を今か今かと眺めました。そして一応は撮影できたわけですが、なんとアトラス彗星、10月末に太陽に近づいて溶けて消滅してしまったそうです。正真正銘、二度と見られない幻の彗星になってしまいました。
彗星は「ほうき星」と呼ばれるように、尾を引いている姿が実にカッコいいですよね。ところが僕は、その姿を観察しようと双眼鏡で見ていて、あることに気づいてショックを受けたのです。なんと夜空には、おびただしい数の人工衛星が飛びまくっていたのです。
現在、地球の上には1万個ほども飛んでいるのだとか!中国では人工衛星を買えるそうです。値段は3800万円なのだとか。驚きです。そのうち携帯電話もすべて人工衛星が電波を中継するのだとか。つまり、地球上に圏外がなくなるのでしょうか?