読み物

北の息吹

2025年10月10日

第299回 メガソーラー問題 
写真家 中島宏章

第299回 メガソーラー問題 
写真家 中島宏章

 釧路湿原の大自然を脅かすメガソーラー建設。連日、ニュースでも大々的に取り上げられていますから、ご存じの方も多いと思います。

今回の写真は、日本ではほぼ釧路湿原にしか生息していないキタサンショウウオの卵塊。そして、そのすぐ背後にまで迫る太陽光発電のソーラーパネルです。釧路市内のとある場所で撮影しました。

 釧路湿原は国立公園であり、特別天然記念物であり、ラムサール登録湿地でもある貴重な場所なのに、なぜ開発されてしまっているのでしょうか?

 それは、湿原といっても民有地もたくさんあるからなのです。しかも大体は市街化調整区域(太陽光発電施設は建物の建築にあたらない)で土地としての価値は低いので、土地所有者としては、とにかく売却できるなら嬉しいのでしょう。しかし、節操なく開発をされると道民としては不快感です。

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