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書籍紹介

2026年2月13日

絶対「謝らない人」
自らの非をけっして認めない人たちの心理
榎本博明 著

絶対「謝らない人」
自らの非をけっして認めない人たちの心理
榎本博明 著

 ネットや実生活でも急増している自らの非をけっして認めない「絶対謝らない人」たちの心理とそのかかわり方を解説する一冊。

 責任追及を回避しようとして、一見謝罪しているようで謝っていない、「偽りの謝罪」が増えているように思う。謝らない人には、「自信がない」「謝罪は敗北」「自己愛が強い」「ほめられて育った」「認知能力に問題がある」「自分を振り返ることができない」といったタイプがあるという。

 著者は、謝罪に必要な7つの要素をあげる。①自分の言動によって傷つけ、不快感を与えたことを認める、②責任が自分にあることを認める、③言動を反省する、④被害者の気持ちに共感・理解する、⑤二度と繰り返さないと誓う、⑥被害者から許しを請う、⑦補償を申し出る。こうすることで関係が改善される可能性があると指摘する。そして、謝らない人と、どうつき合うか。その人の心理メカニズムを理解することで、振り回されることなく対応できるようになるという。

 「自分に落ち度があったとき潔く謝るという日本人の意識を、けっして非を認めない政治家たちが破壊した」という指摘が印象に残った。

 格差や貧困が広がり、社会保障も削られ、物価高で生活が苦しくなるばかり。国の進むべき道を選択する選挙こそ、謝らない人、嘘をつく人、ごまかす人をしっかり見抜いて投票しなければならない。(洋)【詩想社・1155円】

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