現場から

患者の背景に迫って考える

2025年3月28日

道北勤医協 第16回 キラッと輝くたからもの
看護・介護実践を共有

道北勤医協 第16回 キラッと輝くたからもの
看護・介護実践を共有

 3月7日、一条通クリニック会議室とオンライン併用で「第16回 キラッと輝くたからもの」(道北勤医協看護委員会の主催)がおこなわれ、74人の職員が参加。7つの演題発表で1年間の看護・介護の実践を振り返り、経験を共有しました。(渋谷真樹・県連事務局)


 旭川医院・看護師の榊原美樹さんは、患者や家族と医療・介護チームが話し合いながら将来の治療やケアの方向性について決めていく「ACP」(アドバンス・ケア・プランニング)のとりくみを紹介しました。

 90歳以上の患者を対象にACPを実施したことで、家族に連絡や相談がしやすくなったことや、患者さんをとりまく状況が把握できたと話しました。また、延命治療のあり方をめぐって、本人とご家族の考え方にくい違いがあった事例を紹介。「面談を重ねることで、治療内容の認識に違いがあったことがわかり、寄り添いながら説明や支援を続けることが必要と感じた」と話しました。


 一条通病院の整形外科外来・看護師の西谷あゆみさんは野菜作りが趣味のKさん(80代)の事例を紹介。Kさんは、畑作業中に転倒などしてケガが続いたため、医師や家族から畑作業を控えるように言われました。しかしKさんは、ケガをしてしまいます。そこで外来看護師たちは、状況を確認するためにKさん宅を訪問しました。訪問時も畑で作業をしていたKさんは嬉しそうに看護師を納屋に案内します。そのいきいきした姿に、Kさんが畑作業をやめられない理由が分かったといいます。西谷さんは、「患者さんの背景を知ることの重要性がわかった」と報告しました。


 訪問看護ステーション「宗谷さわやかポート」看護師の村上和さんは、老々介護をしている80代夫婦の事例を紹介。認知症の妻の介護に疲れ、妻を叩いてしまう夫から思いを傾聴し、慎重に関わることで自宅での看取りにつなげたことが報告されました。

 参加者からは、「どの発表も患者さんに寄り添った内容でした。患者さんの生活背景を実際に見に行って、その人の生き方を知るとりくみは素敵です。私たちは患者さんの笑顔、感謝の言葉がやりがいにつながります」「経営が厳しく、明るい話題が少ない中で、元気をもらえました。ありがとうございました」などの感想が寄せられました。

現場医療イベント・集会