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「いつでも元気」の魅力

2024年8月23日

友の会職員研修会で新井編集長が講演

友の会職員研修会で新井編集長が講演

 7月12日の「友の会職員研修会」で、全日本民医連の月刊誌「いつでも元気」の新井健治編集長が講演しました。「元気」の役割や企画について考えていることを紹介し、購読拡大を呼びかけました。要旨を紹介します。

 北海道は「元気」の読者数が全国で一番多い県連です。一時は6千人を超えていましたが、高齢化の影響で今は5千人台です。北海道で熱心な読者が増えることを期待しています。


 私は埼玉県の地方紙「埼玉新聞」の記者でした。全日本民医連に転職し、2015年に「元気」の編集長になりました。全日本民医連は、直接採用の職員と全国から出向する職員が半々ぐらいの体制です。編集部も直接採用2人、出向2人の4人体制です。


 「写真が綺麗」「見て癒やされる」という声をたくさんいただきます。実は写真は編集部で撮っているのではなく、プロのカメラマンにお願いしています。表紙を撮影する大橋愛さんは民医連職員ではなく、パリ・ダカールラリーなど世界中で撮影している一流のカメラマンです。

 「日本の風景」の写真を見た福井の介護施設職員から、「いつも美しい写真ばかりで、職場のトイレに掲示しています」と投稿がありました。施設の利用者さんに和んでいただきたいと、3年前から貼っているそうです。プロが撮った写真だからこそ、みなさんを楽しませることができるのだと思います。


 「読者会」が全国でおこなわれています。石川県金沢市の友の会は、医師が参加して「けんこう教室」をテーマに読者会を開き、誌面の感想を語りあっています。医師は「こうした集まりに参加してふれあうことも、認知症を予防するひとつの方法です」とアドバイスしています。

 道東勤医協友の会連合会は、読者だより「あくしゅ」を毎月発行しています。デイサービスの職員が「利用者さんと毎日お話をしていると話題がなくなってきます。テレビの話題だけでなく、『元気』を使ってみました。記事は利用者様の昔話に結びつくことが多く、旅行したことや戦争体験など、今まで聞けなかったことをたくさん聞けるようになりました」と感想を送ってくれました。まさに誌面を使った健康づくりだと思います。


 「元気」の最後のページにはハガキがついています。このハガキを使い、パズルの応募や感想を書いて投稿することも誌面を使った健康法です。ぜひ患者さんや利用者さんと一緒に投稿してください。読者ハガキは毎月600~700通が寄せられます。健康雑誌でこれだけの投稿は非常に多いと思います。私は全ての投稿に目を通しています。

 誌面の中央に「日本の風景」を掲載していますが、以前は前の方のページにありました。読者から「額に入れて飾る時に、真ん中に切れ目が入ってしまって残念」という指摘があったので、ホチキスを外すだけで抜き取れるように工夫しました。

 読者のみなさんから寄せられるハガキは私たち編集部の大きな力になり、誌面を改革するエンジンになっています。みなさんの投稿をお待ちしています。

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