ムーヴメント
地域が訪問を待っている
職員と会員の貴重な体験に
オホーツク勤医協 日曜日 54人でいっせいに地域へ
職員と会員の貴重な体験に
オホーツク勤医協 日曜日 54人でいっせいに地域へ
友の会の組織強化をめざす「秋の月間」もいよいよ終盤。各地で目標達成しようと連日奮闘しています。オホーツク勤医協と石狩・北健康友の会のとりくみを紹介します。
10月20日の日曜日、気温8度の肌寒いなか、菊地憲孝院長はじめ医師や管理部を先頭に職員(46人)と友の会員(8人)54人が、いっせいに地域訪問へ出かけました。
職員と友の会員がペアになって友の会員さん宅を訪問。「元気に過ごされていますか」「おかわりないですか?」と、日々の様子を聞きながら、友の会へのお誘いや署名へのご協力をお願いしました。
訪問先で独居の高齢者から、「年金が少ないのに物価高で暮らしがたいへん」「交通の便が悪くて買い物など不便で困っている。通院は友の会バスがあって助かる」といった声が寄せられました。また、ダイエットに関する相談や、介護認定制度についての質問、職員の接遇についての意見が寄せられました。現行の保険証を残してほしいとの声も多く、112筆の署名が寄せられました。
今回、事前に地域から情報が寄せられていた「気になる会員さん」を訪ねました。80代で独居の女性は、呼び鈴を押すと玄関まで這って出てくるような状態でした。「最近夫を亡くした」と力なく話す女性の思いを訪問看護師が聞き、介護保険の区分変更申請をするよう働きかけました。
訪問後の報告集会では、栄養科職員が用意したあたたかい豚汁を囲みながら感想を共有しました。初めて参加した友の会員は、「職員が丁寧に話をすすめてくれて心強かった。貴重な体験だった」と話しました。「つながりのある未加入世帯を訪問し、新たな会員を迎え入れた」という報告もあり、拍手が沸きました。今回参加できなかった職員も月間の行動に参加できるよう、「一いち職場、一いちアウトリーチ」などにとりくむことにしています。(南川博行・オホーツク勤医協)
「ウチに寄らなくていいのかい」
北区ぽぷらクリニック
札幌北・石狩健康友の会
勤医協北区ぽぷらクリニックと札幌北・石狩健康友の会は、毎週木曜日の午後に友の会員と職員が集まり、地域訪問にとりくんでいます。
10月10日、住宅街を一軒ずつ回っていると、遠くから様子を見ていた男性が駆け寄り、「いま出かけるところで忙しいんだけど、うちに寄らなくていいのかい? 何か用はないのかい?」と声をかけてきました。また、ガレージで車の整備をしていた男性に声をかけると快く署名に協力してくれるなど、対話が広がっています。
訪問先で玄関に出てきた男性は、「何の用? ああ、保険証ね。ずっと使えるんでしょ?え、手続きしないとダメなの? どうやるんだい」と話し、マイナ保険証の問題を説明すると署名してくれました。参加者は「地域が訪問を待っているように感じた」と話しました。