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2024年11月8日

全道ジャンボリーin道央
小樽に53人の青年が集合

全道ジャンボリーin道央
小樽に53人の青年が集合

 10月19~20日、「全道青年ジャンボリー in道央」が小樽オーセントホテルを会場に開催され、全道から53人の青年職員が参加。原発に関する問題について学び、交流を深めました。(渋谷真樹・県連事務局)


 コロナ禍のため5年ぶりとなる集合での全道ジャンボリーには、運営を担う実行委員も含め多くがはじめての参加です。最初は緊張していた参加者も、7つの班に分かれて自己紹介をしながらジャンボリーネームを決め、トランプを重ねるゲームをするうちに緊張がほぐれ、笑顔が見られるようになりました。


 今回のテーマ「私たちの未来と原発」は、「原発について真実を学びたい」という実行委員の声から決まりました。事前に実行委員6人が泊原発のPR施設「とまりん館」を見学し、学習を重ねてきました。

 当日は、勤医協札幌病院・MSWの長屋春香さんが、とまりん館で学んだ内容を75枚の資料で報告。原発のしくみや放射性廃棄物、交付金問題、事故が起きた場合のリスクについて説明しました。また、各政党の原発に対する立場を比較して、「政治は私たちの生活に直結しています」と、総選挙の投票を呼びかけました。

 続いて、元福井地方裁判所判事の樋口英明さんが「地震と原発~なぜ日本で原発が許されないのか」と題してオンラインで講演しました。樋口さんは2014年、福井地裁で関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた裁判長です。「原発事故は甚大な被害をもたらし、非常に高い安全性が必要です。しかし、日本の原発の耐震性は低く、運転は許されない」と樋口さん。「止める、冷やす、閉じ込める。そのどれか一つでも欠ければ大事故につながる。それを理解していれば、原発の是非について判断できる」とのべ、原発のデメリットの大きさを強調しました。

 講演後、班ごとにグループワークをおこない、原発の危険性や経済性、環境への影響について議論を交わしました。その後は夕食をとりながら、法人や職種の垣根を越えて交流を深めました。


 2日目は、勤医協札幌病院の鳥井沙南医師と十勝勤医協ケアセンター白樺・理学療法士の滝沢隆太さんが、若手医療者による反核平和運動「いっぽプロジェクト」の活動を紹介しました。2人は平和運動に対する想いを語り、ガザ・パレスチナの学習会や核廃絶を訴える動画づくりなどの活動を紹介。「一緒に行動しよう」と呼びかけました。

 講演の最後に鳥井さんは、2008年の青森県の大間原発建設開始以来、敷地内の熊谷あさこさんの家「あさこはうす」を手放さず原発反対運動を続けている熊谷厚子さんのとりくみを紹介。「国道からあさこはうすまでの道を、一人でも多くの人が訪れることが原発建設阻止につながります。みんなでタペストリーを作って送ろう」と呼びかけ、班ごとにメッセージを書いて一枚にまとめました。


 参加者の多くから、「遠くの法人や異なる職種の人と話す機会がなく、貴重な経験になった。初めは緊張したが、最後には仲良くなれた」「政治的なテーマについて誰かと議論することがなかったので、新鮮で楽しかった」といった感想が寄せられました。また、「オンラインではなく、対面で交流できてよかった」「原発について一人で考えても分からないことが多い。今回はみんなの意見を聞いて勉強になった」「原発賛成派の意見もよく聞いて、根拠をもって考えていきたい」「まずは選挙に行こうと思った」といった声もありました。

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