ムーヴメント
地域から求められる医師に
2024年11月8日
医学生ミーティング開催
堀毛医師の豊かな経験を聞いて交流
医学生ミーティング開催
堀毛医師の豊かな経験を聞いて交流
10月24日、北海道民医連は医学生ミーティングを開催し、医療職を志す高校生や医大生10人が参加。勤医協みなみ診療所の堀毛清史所長が「地域を捉える視点、そこから見えてくる課題」と題して講演しました。
堀毛医師は、自身が若いときに無医村で学んだ経験や、診療所で出会った患者とのエピソードを紹介。「地域の診療所では患者本人だけでなく、その家族や近所の人も患者と捉える必要があります。家族やまわりの状況を考慮しながら説明や対応をする必要性を学びました」「例えば、腹痛を訴える患者が来ても、地域によって最初に疑う病名が異なります」などの経験を話し、背景を知ることの大切さを強調しました。
また、「『どのような医師になりたいか』を考えることも大事ですが、『どんな医師が求められているか』も意識して考えてほしい」と話し、「医師は医療にとりくむ姿勢も大切ですが、地域や行政、他の医療機関、そして家族とともに支える姿勢も必要です。充実した学生生活を送り、新しい時代に向かって頑張ってほしい」とエールを送りました。
講演を聞いた民医連奨学生のHさんは、「説得力があり、もっと聞きたいと思いました。堀毛先生が紹介した『SVS』のとりくみも印象的で、私も活用して患者さんの背景に目を向けられる医師になりたい」と感想を話しました。
勤医協札幌西区病院の医療体験にも参加していた高校2年生のMさんは、「『どんな医師が求められているか』という問いがあり、これまで考える機会がなかったので、考えていきたい」と話しました。