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札幌市は「敬老パス」存続せよ

2025年4月11日

市議会厚生委 3団体が陳述も請願・陳情は不採択

市議会厚生委 3団体が陳述も請願・陳情は不採択

市議会で陳述する室岡さん

 敬老パスを守る連絡会などの市民団体はこの間、札幌市の敬老パスの改悪案を受けて「札幌市の敬老パスの存続とJRやタクシーの利用拡大」を求めて、請願(51団体)と陳情(4団体)をおこないました。3月27日におこなわれた札幌市議会厚生委員会で一括審査され、3団体が陳述。しかし、採択されませんでした。


 陳述に立った年金者組合の室岡昇事務局次長は、「市は高齢者も働き世代も切り捨てようとしている」と批判。札幌市が誇る独自事業をなくさないよう訴えました。

 その後、各会派の厚生委員による請願・陳情に対する賛否の表明があり、日本共産党のさとう綾委員は「市民の納得、理解が得られていない」と請願に賛成。しかし、自民党や民主市民連合(立憲民主党)、公明党などの他会派は、不採択を主張。共産党のみの賛成少数により否決されました。

 厚生委員会終了後の交流会では、参加者から「多くの署名や、改悪に反対する多数のパブリックコメントに背を向け、請願採択に反対した会派を忘れない」「次は障害者が切り捨てられるのではないか」「オリパラや大型開発には湯水のようにお金をつぎ込むのに、納得できない」「共産党だけが市民目線でとりくんでくれたことを市民に伝えたい」などの感想が寄せられました。敬老パスの存続と拡充を求める署名は約6万筆が寄せられています。(敬老パスを守る連絡会 村井勇太)

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