ムーヴメント

くらしを語るcafé① どうする? 7月の参議院選挙

2025年4月25日

不安をガマンしないで

不安をガマンしないで

(フリーイラスト素材集 ジャパクリップ)

 低賃金、物価高騰、医療費負担や年金など、私たちの生活は不安ばかりです。はたして希望はあるのでしょうか。7月に予定されている参議院選挙に向けて、いろいろな視点からみんなで考えてみましょう。

 昨年10月に衆議院選挙がありましたね。このときに与党である自民党と公明党が過半数を割ったことで、私たちの切実な要求を前進させる条件が出てきました。実際に、新年度予算をめぐって、高額療養費自己負担限度額の引き上げに国民が猛反発。衆参両院で政府案が修正修正されました。

 でも、まだまだです。私たちが望んでいる診療報酬や介護報酬の改定はおこなわれていません。それどころか、社会保障費の自己負担増や、4兆円の医療費削減の検討も自民、公明、維新で始まっています。


 どうしたら不安のない、希望が持てる社会になるのでしょうか。私たちの不安を解消するためには、選挙で政治を変えることが必須です。昨年の衆議院選挙は戦後3番目に低い投票率(53・8%)でした。

 社会保障制度が充実している北欧諸国を見てみましょう。2020年にスウェーデンとデンマークでおこなわれた国会議員選挙の投票率は両国とも84%。しかも投票率の高い国では、国会や政治家に対する信頼度が高く、女性国会議員や閣僚の比率や平均年齢も若い傾向にあるのです。


 「国会議員なんて、どうせ自分のことしか考えていないんでしょ」「私たちの声なんか聞いてくれない」。

 確かに、そういう議員もいるでしょう。でも、選ばなければいいのです。昨年の衆院選で変化が生まれました。もっと多くの有権者が動けば、大きく変えることができるでしょう。この夏の選挙まで、みんなで考えてみましょう。

 次回は、なぜこんなに働いているのに生活が苦しいのか、税金の問題について考えてみます。

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