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札幌西・手稲健康友の会 設立30年記念「春のつどい」
本紙「北の息吹」連載の中島宏章さんが講演
札幌西・手稲健康友の会 設立30年記念「春のつどい」
本紙「北の息吹」連載の中島宏章さんが講演

1994年11月に結成された札幌西・手稲健康友の会は、昨年、設立30年を迎えました。これを記念して4月19日、「春のつどい」が手稲区民センターで開催され、友の会員110人が集いました。本紙で「北の息吹」を連載している写真家・中島宏章さんが記念講演をおこないました。(渋谷真樹・県連事務局)
「つどい」は、手稲山口の和太鼓郷土芸団体「風雪太鼓」による演奏でにぎやかに幕を開けました。勤医協札幌西区病院の今石寛昭院長はあいさつで、友の会員のこれまでの奮闘に感謝し、今後も病院への支援・協力をお願いしました。勤医協にしく歯科診療所の西田徹所長は、診療所リニューアル直後にコロナ禍に見舞われたが、友の会員に支えていただいたとのべ、職員も会員拡大にとりくんでいることを報告しました。
続いて、札幌西・手稲健康友の会「30年の歩み」を振り返るスライドがスクリーンに映され、サークル活動やお食事会、送迎バス「元気号」、スタンディング行動など、これまでのとりくみの歴史を友の会の高際一男会長が解説しました。
記念講演「北の息吹」では、中島さんがこれまで全道各地で撮影してきた野生動物や野鳥の生き生きとした写真を紹介しながら、その生態や生息地について解説しました。近年、人気急上昇のシマエナガについて中島さんは、「どこにいるのか?とよく聞かれますが、本当にどこにでもいます。ただ、小さくてすばしっこいので見えにくいだけです」と話し、身近にいる野生動物たちを見つけるコツをレクチャーしました。
また、中島さんが追い続けているコウモリの紹介では、会場から「かわいい!」の声もあがりました。積雪の中から冬眠しているコウモリを探す苦労や、自然観察にまつわるエピソードをユーモアたっぷりに紹介。会場から次々に質問が寄せられ、対話形式の講演となる場面もありました。
参加者は「これまで聞いたことのない話が新鮮で、楽しくて時間を忘れて聞き入った」「自分がいかに身のまわりを見ていないかが分かった。すぐ自然観察に出かけたい」「コウモリは不気味だと思っていたけど、大好きになった。また聞きたい」などの感想を寄せました。高際会長も「堅苦しくなくて楽しいつどいになりました。企画してよかった」と笑顔を見せました。