ムーヴメント
賃金あげて物価下げて
第96回メーデー北海道集会ひらく
第96回メーデー北海道集会ひらく

5月1日は労働者の祭典「メーデー」です。全国各地で第96回メーデー集会がおこなわれ、たくさんの労働者が平和や賃上げを求めて声をあげました。(渋谷真樹・県連事務局)
札幌市の中島公園自由広場では、「誰もふみつけにしない、させない社会へ」をテーマにメーデー北海道集会が開催され、約1500人が参加しました。参加者は「診療・介護報酬上げて」「賃金UP、処遇改善」などの思いを込めて作成した横断幕やプラカードを手に、集会に駆けつけました。
三上友衛実行委員長(道労連議長)は開会あいさつで、物価高騰や格差社会、敬老パスなどの社会情勢にふれ、「たたかいには団結と連帯が必要。みんなで励ましあい、力をあわせて要求を実現しよう」と呼びかけました。
続いておこなわれた「叩くより称え合おう、エール交換」コーナーでは、民主団体や労働組合の代表が2組ずつ登壇。お互いの活動への思いを語り、エール交換をしました。
北海道医労連の代表者は、「ケア労働が女性の仕事として位置づけられてきたことも、女性の貧困の要因のひとつ」とのべ、医療・介護労働者を含む女性の貧困問題の解決に向けて連帯を呼びかけました。新日本婦人の会札幌中央支部の代表は、訪問看護や産科の不足について経験を語り、「医療・介護に手厚い予算を求め、ともに行動しよう」と訴えました。
「デコレーション・プラカード紹介」では、勤医労柏ケ丘在宅支部が登壇。漫画「ちいかわ」(左写真の上)のお面をかぶってアピールし、「小さな彼らが仲間とともに頑張る姿が好き。私たちの要求が叶うように頑張ろう」と語りました。道央事業協給食支部は、大きなカレールーのパッケージをかぶり、人員不足と低賃金の解消を訴えました。勤医労月寒在宅支部は、ヘルパーが描いたプラカードで賃上げを求め、勤医労手稲在宅センター支部も「ちいかわ」のデコレーションで格差是正を訴えました。
集会後には、市街地をデモ行進しました。初めて参加した介護職員は、「お祭りのような雰囲気で楽しかった。お米が高くて困っています。なんとかしてほしい」と話しました。