ムーヴメント
理不尽な基地拡大許せない
北海道・東北地協 沖縄辺野古支援行動に18人
北海道・東北地協 沖縄辺野古支援行動に18人

5月19〜21日、北海道・東北地協が初めて主催した「沖縄・辺野古連帯支援行動」がとりくまれ、7県連から18人が参加。北海道から岩井哲平さん(道東勤医協)、米倉凌平さん(オホーツク勤医協)、岸上利光さん(道民医連事務局)が参加しました。
1日目は、宜野湾市にある嘉数高台公園から、普天間飛行場を眺めました。ガイドを務めた沖縄民医連の比嘉勉事務局次長は戦跡の前で、沖縄戦の悲惨な歴史を伝えました。また、「浦添市の海岸でボーリング(掘削)調査が進められている。今後、米軍那覇軍港の移設が計画されている」と説明しました。
その夜の学習会で講演した、沖縄民医連の名嘉共道事務局長は、沖縄の人々が戦前から現在に至るまで、日本政府や米国によってどのように抑圧されてきたかを解説。軍拡計画が進められている沖縄本島や南西諸島の実情について詳しく報告しました。また、自民党の西田昌司参議院議員による発言について、「沖縄の歴史と県民を愚弄するもの」と強く批判しました。西田議員は、5月3日に那覇市で開かれた集会で、「ひめゆりの塔には、『日本軍が入ってきてひめゆり隊が死んだ。そして米国が入ってきて沖縄が解放された』という文脈が書かれている」などと発言。しかし、実際には「ひめゆりの塔」やひめゆり平和祈念資料館に、そのような文脈は記されておらず、後に西田議員は謝罪しました。
2日目には、辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で、埋め立て工事に抗議する座り込みに参加。北海道・東北地協を代表して、宮城民医連事務局長の大内誠さんが連帯のあいさつをしました。大内さんは、「政府が私たちの生活を軽視し、基地建設を進めている現状に怒りを持っています。沖縄の人々と連帯していきたい」とスピーチしました。青森から参加した入職4年目の職員は、「座り込み中、目の前に警察官が並んで怖かった。地元の方々が毎日この恐怖とたたかっているなんて、すごい」と感想を話しました。
午後は、大浦湾を一望できる瀬嵩灯台跡を訪れました。キャンプ・シュワブの護岸工事は2017年から強行されており、南側の埋め立てはほぼ完了。一方、軟弱地盤がある東側は防衛省が地質改良のために1616億円を投じています。参加者はその大規模工事を目の当たりにして、「莫大な予算をかけて海を埋め立てるよりも、私たちの生活や福祉のためにその税金を使ってほしい」と話しました。
最終日の3日目は、糸数アブチラガマ(防空壕跡)に入り、さらに平和祈念資料館や平和の礎いしじを見学。グループワークを行い、それぞれの学びや思いを共有しました。初めて参加した新入職員の岩井さんは、「沖縄で起きている理不尽を許せば、日本全体にも広がってしまうと感じました。沖縄のことは日本全体の問題。自分たちのこととして考えていかないといけない」と語りました。