ムーヴメント

語り合い、広がるケアの実践

2025年6月13日

各地でケアの倫理Café

各地でケアの倫理Café

北海道勤医協本部でのCafe

 「ケアの倫理カフェ」が各地で多彩にとりくまれています。全日本民医連が発行する「ケアの倫理Cafe」(民医連新聞号外)を活用して、カフェ形式の学習・交流会が全道で370回以上開かれ、のべ3500人が参加しています。

 釧路のケアコートひまわりでは、部署ごとに朝会などで読み合わせや感想を交流。北海道勤医協本部ではコーヒーを飲みながら気軽に語り合っています。

 「この病院に来てよかったと思ってもらいたい。そのためには、あいさつや声掛けもケアになるのでは」「コロナ禍でも頑張れたのは多職種で助け合えたと感じられたから」「尊厳を大切にするという意味を考えさせられた。それができれば、介護の質もより良くなるのかな」「介護をしている時は大変だが、自分もケアされてきたのだと理解できた」など、ざっくばらんに意見を寄せ合います。

 「正解を押し付けず、人の意見を否定しない」のがカフェの魅力。思いを自由に語り合う中で「ケア」への理解が深まり、実践のイメージが広がっています。このとりくみは10月まで続けることにしています。各法人や事業所では推進体制を確立し、「カフェ」を具体化しています。

 社会保障が削られる中、「思うようなケア実践ができない」「地域の医療・介護体制が維持できない」などの矛盾が起き、ケアには「自己責任論」が持ち込まれています。地域の実情や事例、日常の医療・介護実践とも結び、ケアのフィールドを広げながら、これらの問題に目を向け、行動につながるカフェにとりくみましょう。

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