ムーヴメント

医療・福祉現場に望む声 続々

2025年6月27日

東京プライド2025に民医連がブース出展

東京プライド2025に民医連がブース出展

全日本民医連のブース。前列左から4人目が長屋さん(写真提供:民医連新聞)

 LGBTQ+コミュニティに関わる多様な人権課題の解決をめざすイベント「Tokyo Pride 2025」が、6月7~8日に東京・代々木公園で開催され、全日本民医連が昨年に続き2回目のブース出展を行いました。全日本民医連SOGIEコミュニティのコアメンバーとして準備段階から関わってきた長屋春香さん(勤医協札幌病院 医療連携・患者支援センター・SW)が報告します。


 「誰もが安心できる医療・福祉・介護を」を掲げた私たちのブースには、2日間で700人を超える方が訪れました。ブースでは、訪れた方とじっくり対話ができる空間づくりを大切にしました。「フルネームで呼ばないで」「性別欄って必要?」「トランスジェンダーが安心して受診できる病院が少ない」「英語が話せる医師がいないと断られた」「性的マイノリティであることを理由に退職させられた」。こうした声が次々に寄せられ、医療・介護・福祉の現場に残る課題の深刻さを改めて感じました。

 医療・福祉の現場で働く私たちは、専門職としての倫理、民医連綱領に立ち返る必要があります。誰もが安心して受けられるケアとは何か、「無差別平等」とはどうあるべきかを当事者の声から学び、ともに考えていく責務があると感じています。


 9月13日(土)~14日(日)に開催される「さっぽろレインボープライド」に、今年も北海道勤医協がブースを出展する予定です。当日だけでなく、準備段階から一緒に関わってみませんか? 一人ひとりの参加が変化の力になります。

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