ムーヴメント
「医療者の会」として再発進 多くの医療人に参加を呼びかけ
2025年8月8日
北海道反核医師・歯科医師の会が総会ひらく
北海道反核医師・歯科医師の会が総会ひらく

7月19日、「核戦争に反対する北海道医師・歯科医師の会」の第37回総会が開かれ、19人が参加。「長野反核医療者の会」事務局の河野絵理子医師が記念講演をおこない、会設立に至る経緯や活動内容について語りました。
「中学生のときに広島の平和記念資料館を訪れ、被爆者が描いた絵に衝撃を受けたことが、平和問題に関心を持つ原点だった」という河野医師は、2017年から仲間たちと話し合いを重ね、2022年4月に「長野反核医療者の会」を設立しました。会員構成は医師・歯科医師が4割、それ以外の職種が6割を占めています。これまでに「平和のための信州戦争展」への出展や、核兵器禁止条約への参加を求める「お手紙アクション」、市民団体と連携した「平和の花を咲かせるお話会」を実施。県内の教員とともに被爆者の証言を冊子にして、学校に配布するとりくみなどを進めてきました。
河野医師は、「医師だけでなく、多職種が会の運営に関わることを重視しています。すべての人が市民活動家であり、チーム医療の精神でとりくむことが重要です」と話します。今後は数年かけて仲間を増やし、会の存在を広く知ってもらう活動に力を注ぐことにしていると話しました。
講演後に総会が開かれ、会の名称を「核戦争と原発に反対する北海道医療者の会」(略称:北海道反核医療者の会)に変更することを決定。医師・歯科医師だけでなく、医療にかかわる多くの職種を対象とする組織へと拡大します(学生は準会員)。また、会の目的に「原発反対」を加えることも承認されました。
会長代行を務めていた平野哲夫医師が会長に就任。「若い世代との連携を強め、医療者の会としての意義を持つ体制作りに力を尽くしたい」と語りました。