ムーヴメント

被爆者の声、市民に響

2025年8月22日

 310万もの人々が犠牲になった侵略戦争の終結から80年を迎えた8月15日、札幌平和行動実行委員会(女性団体や労働組合など74団体で構成)の約50人が札幌駅南口広場で街頭行動を行い、防空頭巾やモンペ姿で反戦平和を訴えました。


 参加者は戦時中の召集令状「赤紙」を模したチラシを配布。観光客や買い物客が次々と受け取り、足を止めて演説に耳を傾けました。

 7歳の時に長崎で被爆した宮本須美子さんは、「原爆から生き延びた私たちも放射能の影響に苦しんできた。政府は核兵器禁止条約に署名・批准し、二度と私たちのような被爆者をつくらないでほしい」と強く訴えました。

 チラシを手にした19歳の青年は「これが届いたら必ず戦争に行かなければならないなんて…。語り継ぐ人が減っているので、僕たちが聞いて伝えていかなければ」と話しました。

 演説を聞いていた子連れの女性は、「20年前に原水禁世界大会に参加しました。子どもと朝ドラ『あんぱん』を見て戦争について話しています。子どもには平和な時代に生きてほしい」と語りました。

 実行委員長の伝法谷恵子さんはテレビ局の取材に応じ、「80年たっても反戦の思いは年々強まっています。赤紙一枚で戦場に駆り出された時代があったことを忘れないでほしい」と述べました。

 このとりくみは夕方のニュース番組で紹介され、「赤紙チラシを読みたい」と道民医連に問い合わせが寄せられるなど、反響が広がっています。


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