ムーヴメント
まちづくりの展望を語り合い
友の会全道交流集会ひらく
友の会全道交流集会ひらく

友の会全道活動交流集会が9月7~8日、札幌市内で開催されました。集会には、オンライン参加を含めて初日の全体会に105人、2日目の分科会には86人が参加。6年ぶりに開かれた懇親会にも61人が集まり、2日間にわたって交流し「友の会拡大強化月間」に向けて意義を確認しました。
開会あいさつに立った北海道民医連友の会連絡会の横山博子会長は、友の会の歴史をふり返り、「課題や困難を乗り越えながら、この街に住んでいて良かったと思えるように奮闘していこう」と呼びかけました。
道民医連の黒川聰則会長はオンラインで、コロナ禍後の医療機関の現状について報告。「ケアの視点を大切に、誰もが尊重される街づくりをめざして友の会のみなさんと力を合わせたい」と語りました。
共同組織委員長の橋本浩徳さんは、交流集会と秋の大運動の意義や目標を提起。参院選の結果や医療機関の情勢をふまえ、「いま何をすべきかを考え、集会を実りあるものにしよう」と訴えました。1年目の河原海医師はビデオメッセージで、「奨学生活動で友の会からご飯をいただいたことが印象に残っています。ともに頑張りましょう」と語りました。
記念講演では、大阪府西淀川健康友の会の北山良三会長が「街づくりの経験」について報告しました。
2011年に誕生した「大阪維新の会」府政・市政のもと、大阪市は2018年度から街路樹や公園樹を伐採。管理費削減を名目としていますが、地域住民の暮らしや環境に大きな影響を及ぼしています。
こうした状況を受けて西淀川友の会は、2023年に住民の大切な憩いの場である「公園ウオッチング」を実施。ベンチや水飲み場の設置などを調査し、近隣住民への聞き取りも行いました。その結果、公園や街路樹が強剪定により、葉のない木が多数見られる実態が明らかになりました。
さらに、公園に時計やベンチが壊れたまま放置されているといった問題も浮き彫りになりました。友の会は調査結果をまとめ、地域の公園事務所や区役所に改善を申し入れ、遊具や設備の設置・修繕などを要望。こうした粘り強い行動が評価され、町内会長からは「ようやってくれたな。ほんまおおきに」と感謝の声が寄せられました。
また、バス停留所の安全調査にもとりくんでいることを報告した北山さんは、「地域に足を踏み出して住民の声を聞き、実態を大切に、地域の力を共同で広げていくことが大切」と強調し、全道の仲間に力強いエールを送りました。
学習講演では、道北友の会の神長まゆみさんが「暮らしの保健室」の活動を紹介。地域住民の相談や支援を日常的に受け止めている経験や、多彩なサークル活動が語られ、参加者の関心を集めました。
その後の交流会では、会食をともにしながら各地の活動報告が行われ、和やかな雰囲気の中で意見交換が続きました。参加者から、
「コロナ禍で会えなかった分、直接交流できたことがうれしい」「講演に元気をもらった。各地の経験も持ち帰って活動に活かしたい」などの声が寄せられました。
2日目には4つの分科会が開かれ、「生き生きとした支部・班活動」「担い手づくり」などをテーマに議論。自分たちの地域で活動を発展させ、担い手をどう育てるかを語り合いました。