ムーヴメント
医療がつなぐ平和の絆
2025年9月26日
北海道・東北地協
薬学生のつどい開催
北海道・東北地協
薬学生のつどい開催

9月13日~14日、北海道・東北地協主催「薬学生のつどいin北海道」を札幌市内で開催しました。北海道・東北から薬学生と薬剤師、事務職員ら30人が参加し、民医連の医療現場を見学。平和と医療の課題について学びました。
1日目は病院と薬局で薬剤師の仕事について学びました。勤医協中央病院では、瀬戸宏典薬剤科長が多職種連携や病院の役割を紹介しました。東区ひまわり薬局では、名達陽一薬局長が待ち時間を短縮するアプリの運用などを説明。学生は、「病院と薬局では薬の配置や取り方が違うが、どちらもミス防止の工夫をしていることが興味深い」と話し、岩手県の薬剤師からも「現場ごとの工夫を比べることができて面白かった」と感想が寄せられました。
薬剤師から、原水禁運動や辺野古、副作用モニターとりくみが報告されました。被爆証言を語る人の高齢化が進む現状にふれ、学生は「実際の声を聞けるうちに学び、次の世代に伝えていきたい」と語りました。
2日目は、北海道パレスチナ医療奉仕団の猫塚義夫団長(勤医協札幌病院・医師)が「パレスチナの現状とこれから」と題して講演しました。パレスチナから来日した医師など4人も参加し、「平和と正義、連帯のために、みなさんと手をつないでいきたい」と呼びかけました。
猫塚医師は、軍事侵攻によるパレスチナ・ガザ地区の甚大な被害を紹介。麻酔薬不足で無麻酔手術を強いられる現実や食料不足による悲劇を伝え、解決に向け「生活の1%の関り」を持ってほしいと訴えました。
講演後のグループワークでは、「ケガをした子どもの悲痛な叫びに心が痛んだ。医療従事者として何ができるか考えたい」「世界の戦争や貧困のニュースを見る目が変わった」と語り合い、学びをそれぞれの将来に結びつけました。