ムーヴメント
社会保障の本質学び 実践へ
2025年9月26日
第32期社保学校に全道から12人
第32期社保学校に全道から12人

「第32期社会保障学校」の第1クールが、9月18~19日に道民医連会館で開かれ、全道から12人の職員が参加。社会保障制度や手遅れ死亡事例について学び、交流しました。
仏教大学准教授の長友薫輝さんが「私たちがつくる社会保障」と題して講演しました。長友さんは、いまの政治は憲法に描かれた社会保障の機能(①生活の安定・向上、②所得の再分配、③経済の安定)いずれも弱体化させていると指摘。「社会保障が国費を圧迫すると危機感をあおり、公的医療費を抑制してきた。国の負担割合を変えず、国民の医療費負担を増やし生活を圧迫させている」と国の政策を批判しました。また、自公政権や維新の政策、尊厳死の議論などを批判。現場での実践や運動を呼びかけました。
交流会では、社保学校第31期卒業生の青山健太さん、村口詞紀さん、佐藤佑樹さんが登壇。学んだことを活かして生活保護申請につなげた経験などを語りました。
2日目は、勤医協中央病院・医療福祉部部長の行沢剛さんが「どのように事例を見るか」と題して講演。「手遅れ死亡事例」を紹介し、SDH(健康の社会的決定要因)とHPH(健康増進病院)の視点から患者さんをとらえる重要性を語りました。その後のグループワークで「手遅れ死亡事例をなくすには」をテーマに討論しました。