ムーヴメント

地域医療を守りたい

2025年10月10日

勤医協苫小牧病院
職員と友の会員が地域訪問

勤医協苫小牧病院
職員と友の会員が地域訪問

署名への協力を呼びかける齋藤さん(左)と小形さん


 9~10月にかけて、全道で「友の会組織強化月間」として、会員拡大のとりくみがすすめられています(オホーツクは11月まで)。10月4日には、勤医協苫小牧病院の職員と友の会員18人がペアを組み、いっせいに地域を訪問。病院周辺をまわりました。(渋谷真樹・県連事務局)


https://youtu.be/NaU7dWx0FPI


 「こんにちは、勤医協から来ました」。総務課の齋藤尚明さんと友の会の小形尚子さんが元気に声をかけます。多くの方が2人の顔を知っており、安心して話をしてくれました。

 「入院した母の医療費はかからなかったけれど、おむつ代などに月2万円かかる。補助があれば助かる」「3年前に夫に先立たれてから、一人で大変」「健診は受けていないんだ。病院は待ち時間が長くてね…」など、生活や健康への不安の声が寄せられました。

 一人暮らしや夫婦のみでした。高齢者が多く、心身の負担は大きいようです。10月から医療費が2割負担になる高齢者もおり、負担増への不安も語られました。「困ったときは無料低額診療制度もあるので、気軽に相談してほしい」と伝えました。

 今回の訪問では、全国的な医療機関の経営難による地域医療の危機や、介護制度改悪、深刻な人手不足の状況を伝えました。医療と介護を守る署名への協力を呼びかけると、多くの方が快く応じてくれました。

 齋藤さんは「午前中は外来窓口に立つので私の顔を知っている方も多く、安心して話してもらえました。医療危機の問題を知らない方もまだ多いと感じます。署名などのとりくみが大切です」と話します。

 小形さんは「職員の方が一緒に回ってくれると、住民の信頼感がグッと増しますね。玄関に出てくれる方はいいのですが、出てこない方とどうつながるかが課題です」と話します。

 この日は全体で84軒を訪問し、52人と対話。医療と介護の署名もそれぞれ59筆が寄せられました。「月間」中に16人の会員を拡大しています。地域に出向いて、顔の見える関係を築くとりくみは、住民の安心と信頼を支える大切な行動です。総務課長の高橋未来さんは、「医師も訪問行動に参加したことで、職員も励まされました」と話します。


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