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憲法の理念を未来へ

2025年11月14日

勤医協中央病院に「9条の碑」建立

勤医協中央病院に「9条の碑」建立

 勤医協中央病院の南側に「憲法9条の碑」が建立され、11月3日に除幕式と完成セレモニーが行われました。市民や職員など95人が参加し、完成をともに喜び合いました。

 「札幌市東区に9条の碑を」と呼びかけて活動してきた「9条の碑建設札幌東区実行委員会」は、今年3月から募金活動などを重ね、8ヵ月で完成を実現しました。

 セレモニーであいさつした高崎暢代表(弁護士)は、「短期間での完成に心から感謝します」と述べた上で、軍事増強の流れを批判し、「これまでになく憲法の価値が問われている今、戦争をすすめる流れに抗し、平和を守る運動を広げよう」と訴えました。

 続いて事務局長の近藤良明さんが、建設の経過を報告しました。戦後まもなく文部省が発行した中学生向け教科書『あたらしい憲法のはなし』から、「日本は二度と戦争をせず、他国と仲よくしながら平和を守ることが大切」との一文を紹介。そのうえで、「全国で77基目となる9条の碑は、平和を願う多くの人の思いが形になったもの。完成が終わりではなく、ここから共存と平和の運動を広げたい。今後は『9条の碑を守る会』として活動を続けていきたい」と語りました。

 碑を制作した帝北石材営業部の担当者は、「親しみやすいデザインに仕上がり、思いのこもったとりくみに関わることができました」と感謝を述べました。

 また、札幌南高校定時制の生徒5人による朗読劇が披露されました。ヒロシマ・ナガサキの被爆体験を演じ、「戦争のない平和な世界の実現に向け、私たちも行動します」と力強く語りました。

 実行委員会副代表の大川匡医師は、「これは単なる石碑ではなく、この地に9条の理念が根付いた証です。長く親しまれ、平和を語る拠点にしていきたい」とあいさつしました。

 除幕式のあと、参加者は碑の前で写真を撮りながら交流し、完成を祝いました。

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