ムーヴメント

事務職員交流集会ひらく

2025年12月12日

民医連の魅力を再発見 「3つの役割」での実践を共有

民医連の魅力を再発見 「3つの役割」での実践を共有

ポスターセッションの演題発表に耳を傾ける参加者

 11月22日、札幌コンベンションセンターで第12回事務職員交流集会が開かれ、全道から130人が参加。「事務政策」の報告をはじめ、記念講演や33演題のポスターセッションで各地の実践が紹介され、事務職員の役割や多職種協働のあり方を交流しました。


 開会にあたり、道民医連事務委員会の吉嶋威博委員長(北海道勤医協副専務理事)が、全道の事務職員が一つになることをめざして策定した「事務政策」について説明しました。各法人から意見を聞き取り、人権と平和を守る視点、多様性を尊重するとりくみを追記し、内容に反映したことを報告しました。

 さらに「事務政策は目的ではない」とのべ、法人ごとに内容を具体化したアクションプランの作成や育成制度の整備が今後の課題だと強調。交流集会では、「集団として成長して元気になれるように、楽しく交流しよう」と呼びかけました。


 全体会では、現場を支える4つの特徴的な実践が報告されました。

 道東勤医協桜ヶ岡医院の中根沙耶香さんは、外来データ提出加算の新規算定により、年間400万円の増収につなげたと報告。さらに「認知症サポーター講座」開催など、地域づくりの実践を紹介しました。

 道北勤医協一条通病院の田代民央事務長は、厳しい経営状況の中で事務集団が弱点を見つめ、多職種と連携して医療・介護対応を強化しながら収益改善に挑んだとりくみを紹介しました。

 北海道勤医協中央病院の千葉一輝さんは、小樽診療所で事務として友の会行事や患者さんと関わった経験を語り、院所を超えた事務員の交流(JET会)が全国で評価されたこと、査定対策の共有で成果を上げてきた過程を報告。「仲間と共に成長してきた」と振り返りました。

 苫小牧病院の木村晏実さんは、損益計算書を分析すると浮かび上がる多職種の努力や地域状況を示し、寄付金を通じて築いた信頼や友の会活動の意義を紹介。「事務が経営を理解することの重要性」とともに、「数字にならない思いや活動も大切」と強調しました。


 つづいて、全日本民医連事務育成委員会副委員長の仁田勝大さん(兵庫県民医連事務局長)による記念講演が行われました。

 仁田さんは、民医連の事務には「無差別・平等の医療を追求する」など特有の役割があることや、若手・中堅職員の退職が全国的な課題となっている現状などを紹介。

 そのうえで、「北海道民医連は新しい事務政策をつくり、実践に踏み出している」「できないではなく、できるためにどうするかを集団で考えることが大切」「就職してから民医連を知る職員が増えている。綱領の学習や魅力の発信が必要」と指摘しました。

 道民医連の事務政策については「迷ったときに立ち返れる素晴らしい内容」と評価し、「『北海道はひとつ』を合言葉に、集団で成長し困難を突破してほしい」とエールを送りました。


 午後のポスターセッションでは33演題が発表されました。参加者は熱心にポスターに見入り、活発に交流しました。参加者からは次のような感想が寄せられました。

 「苫病の指定報告『決算書を見てみよう!』が特に素晴らしかった。数字の背景を、自身の経験を通して言語化していて最高だった」「『3つの役割』の大切さを実感した。数字に表れない患者対応や地域づくりも、事務の大事な役割だと感じた」「職場で退職者が続いて気落ちしていたが、今日の集会で元気が出た。民医連の魅力を再発見した」。

 事務委員会を代表して全体のまとめを行った後藤輝さん(オホーツク勤医協)は、特に印象に残った演題として、「フィッシュ」のとりくみと似顔絵の特技を活かしたかかりやすい病院づくりの2つを紹介。「民医連の確信を持てる集会だった。職場に元気を持ち帰ろう」と振り返りました。


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