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医療は命を、介護は人生を救う

2026年2月13日

フレイル・認知症ケアの学習会ひらく

フレイル・認知症ケアの学習会ひらく

 道民医連フレイル・認知症委員会は1月29日、勤医協中央病院の伊古田明美医師を講師に、「地域でケアするフレイル・認知症」と題したオンライン学習会を開催し、100人が参加しました。(佐藤実千子・県連事務局)


 フレイル(加齢により心身の機能が低下した状態)は、早期に対応すれば回復が期待できますが、放置すると要介護状態に進むリスクがあります。

 伊古田医師は、「世界に類を見ない超高齢社会では、持続的な医療を必要とする要介護者が増えます。医療と介護が連携して支えるなかで、認知症の高齢者を増やさないとりくみが重要です」と指摘しました。

 そして、フレイルや認知症を悪化させないために、医療と介護の連携が欠かせず、日常的に利用者と接する介護現場で急変の兆しを捉える「介護職の観察眼」が重要だと強調。利用者の状態を医師に伝える際には、生活機能の面で好ましくない治療内容があれば、変更が可能かどうか遠慮なく問い合わせてほしいと呼びかけました。

 具体例として、認知症の独居高齢者にインスリンを頻回に注射することや、毎食後の服薬が困難だと感じた場合などをあげ、「現場での違和感は、率直に医師に伝えてください」と話しました。

 また、「『医療は敷居が高い』と感じる声を耳にしますが、連携は利用者さんのためのもの。現場の機能が多様化するなかで、医師が気づけないことも多い」とのべ、FAXなどでもいいから情報共有を行うよう呼びかけました。

 伝え方に迷う場合は、医療・介護現場で標準的に用いられている報告手法「ISBAR」を活用し、違和感を具体的に示すことが有効だと説明しました。例えば食欲低下について、「体重が3キロ減っている」「食事量が6割程度に落ちている」と数値で伝えることで、適切な治療方法の検討につながるといいます。

 最後に伊古田医師は、「医療はいのちを救い、介護は人生を救います。最新の医療も、介護の最前線にいるみなさんの気づきと工夫がなければ真価を発揮できません」とのべ、連携の重要性を強調しました。


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