ムーヴメント

「臨床推論」を学ぶ

2026年2月13日

医学生向け学習会 国試の正解vs現場のリアル

医学生向け学習会 国試の正解vs現場のリアル

舛森医師(中央)と語り合う参加者

 1月23日、札幌医科大学で医学生・研修医を対象にした学習会「国試の正解VS現場のリアル」を開催し、研修医3人、医学生6人が参加しました。(坂下久実・勤医協中央病院)


 講師を務めたのは、勤医協札幌病院の総合診療医・舛森悠医師と札幌医科大学5年生の石崎颯太郎さんです。学習会では、国家試験で実際に出題された事例をもとに講義とグループワークを行い、臨床推論のプロセスを学びました。

 舛森医師は、疾患の診断にとどまらず、患者さんの生活背景や社会的要因まで含めて考えることの大切さを強調し、「病気を診るだけでなく、その人の『暮らし』まで想像できる医師が一人でも増えるよう、今後もこうした学びの場をつくっていきたい」と話しました。  グループワークでは、医学的な「正解」だけでなく、患者の生活背景を含めた「現場のリアル」について意見交換を行いました。 参加者からは、「疾患だけでなく、社会的背景や生活環境を含めて考える重要性を実感した」「SDH(健康の社会的決定要因)やBPS(バイオ・サイコ・ソーシャル)モデルが、実際の診療でどう生きるのか理解できた」「医療と社会的な側面は切り離せないと感じた」と感想が寄せられました。

 学生講師の石崎さんは、「医療の外にも目を向け、それを医療と結びつけていくことは臨床医にとって欠かせないと感じました。今回、その入り口を学ぶことができました」と振り返り、「臨床推論の面白さと同時に、自分の未熟さも実感しました。より良い臨床医をめざして学びを重ねていきたい」と話しました。   学習会終了後も、医学生たちが舛森医師の周りに集まり、総合診療の魅力や将来の進路について熱心に質問する姿が見られました。 今後も現場に寄り添う医療の大切さを実感できる学びの場を重ねていきたいです。

医師・医学生現場