ムーヴメント

依存先増やして負担軽減

2026年2月27日

全道青年ジャンボリー
メンタルケア学習会開催

全道青年ジャンボリー
メンタルケア学習会開催

 全道JB実行委員会が主催するオンライン学習講演が2月20日に開催され、31アクセス・40人が参加。勤医協中央病院の公認心理師・臨床心理士、吉岡愛未さんが「メンタルヘルスとストレス管理」をテーマに講演し、医療・福祉現場特有のストレスを説明。自分を守るための具体的な対処法を伝えました。(渋谷真樹・県連事務局)


 吉岡さんは、ストレスを「外圧で変形するボール」に例えて解説。ストレス反応は、ショックを受ける「警告期」から、心身が適応しようと踏ん張る「抵抗期」、そしてエネルギーが枯渇する「疲憊ひはい期」へと進行すると指摘。「自ら調整が可能なのは抵抗期までです。疲れや食欲不振、寝付きの悪さなど、自分なりのサインに早く気付くことが大事です」と強調しました。


 特に医療・福祉職は、頭脳や肉体だけでなく感情をコントロールして接遇する「感情労働」の側面が大きいといいます。笑顔を絶やさない「表層演技」や、心の中まで役割に同化させようとする「深層演技」は、やりがいを生む一方で、自覚しにくい疲れを蓄積させるリスクがあります。

 これに対し逆境を乗り越える力として、状況を予測できる「わかる感」、周囲の助けを借りて何とかなると思える「できる感」、困難に意味を見いだす「やるぞ感」の3つの感覚を高めることが、健康のバランスを保つために必要だと語りました。


 セルフケアのあり方について吉岡さんは、小児科医・熊谷慎一郎氏の言葉を引用し「自立とは依存先を増やすこと」と呼びかけました。「頼れる人や趣味など、依存先をたくさん分散させることで、1つひとつの負担は軽くなります。誰にも頼らないのは『自立』ではなく『孤立』です。ジャンボラーや全国のつながりを活用し、心を1人にさせないでください」と訴えました。


 質疑応答では、日々の業務で感じるストレスへの向き合い方について質問が寄せられました。「自己点検で、自覚以上にチェックがついて驚いた」という参加者に対し吉岡さんは、「無意識に出る自分の反応を自覚できていれば、深刻化する前に対処できます。気付くこと自体が最大の防御になります」と助言しました。


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