ムーヴメント
地域で最期まで暮らすために
空知で医療・介護の実践交流会ひらく
空知で医療・介護の実践交流会ひらく
3月7日、空知民医連事業所の「医療介護実践交流会」がオンラインでおこなわれ、上砂川、芦別、歌志内で働く職員と地域の友の会員など20人が参加しました。
「安心して住み続けられるまちづくり」をテーマに毎年開催しているこの交流会は3回目。行政との連携も重視し、今回は歌志内市地域包括支援センターの蓮沼純子副所長が住民生活や健康をめぐる課題について講演しました。
健康寿命の指標のひとつに「平均自立期間」があります(要介護2以上になるまでの日常生活動作が自立している期間)。歌志内市の場合、男性76・9歳、女性81・3歳ですが、全国平均より3歳低くなっています。蓮沼さんは、「がんや脳卒中による死亡が高齢者以外でも多いことが特徴で、喫煙率の高さも影響している。勤医協の診療所と協力して保健予防活動や生活習慣病管理をすすめたい」と話しました。
また、昨年から歌志内市は、1人暮らしの高齢者向けにビデオ通話や安否確認機能を持つ専用端末「うたチャン」を無料で貸与するとりくみを紹介。体調アンケートに回答がない場合は保健師が訪問するしくみになっています。蓮沼さんは、「めまいで動けず緊急搬送され、一命をとりとめた例もある。ケアマネと協力して多くの高齢者に普及したい」と話しました。
後半は、3つの事業所から事例を報告。家族の負担を軽減しながら在宅で看取った経験や多職種カンファレンスで高齢夫婦の生活を支えた事例、経済的困難を抱え専門的治療につなげられない悩みなどが報告され、活発な意見交換がおこなわれました。
高齢化と経済的困窮、見守る家族・親族が近くにいないなどの理由で、在宅での生活が困難になっています。そんな中でも「地域で最期までくらしたい」思いをどう支えていくのか。民医連の事業所の役割を考える機会となりました。