ムーヴメント
「新型コロナを学びたい」
2020年7月9日
学生と医師がZOOMで交流
学生と医師がZOOMで交流
7月3日、医学生・医師をめざす高校生、予備校生を対象にした感染症学習会「VSコロナWithコロナ」を、インターネットの会議ツール(ZOOM)を使って開催しました。
この企画は、北海道民医連の奨学生から「新型コロナウイルス感染症対策を学びたい」という声で実現。医学生と「夏休み一日医療探検」の受け入れができなくなった高校・予備校生に呼びかけると、約100人が参加しました。
講師となった勤医協中央病院・呼吸器内科の剱持喜之医師は、新型コロナウイルスの特徴や感染経路、中央病院でおこなった対策について説明。また、医療物資がみるみる不足していったことや、院内でクラスターが発生したときの状況を話しました。
参加者から、「感染のリスクがある中で働くことに恐怖感は?」という質問に対して剣持医師は、「最初は怖かったけれど、感染対策チーム(ICT)で検討を重ね、知識をつけることで恐怖感が薄れていき、私たちが患者さんと向き合わなければいけないと思った」と答えました。最後に、「感染症対策の正解は、ある程度時間が経過しなければわからない。その時々にできる最善の対策をすることが大切」とのべました。
参加者は、「新型コロナウイルスの治療の最前線にいる病院の実情や、ICTメンバーとして感染症に向き合っている剱持医師の考えを聞くことができ、とても有意義だった。自分がどのような医師になりたいかを考えるうえで大きなヒントになった」「正しい知識を身につけていれば大丈夫と感じ、医師になって現場で働きたいと思った」と感想を寄せました。