読み物

連載 北の息吹 

2017年9月28日

126 水陸両用

エゾサンショウウオ

写真家 中島宏章


 北海道全域に生息するエゾサンショウウオです。春になると池などに集まって産卵します。卵からかえった幼生は、しばらく水中で生活をした後、上陸をします。サンショウウオはいわゆる「両生類」。カエルやイモリと同じ仲間なんですね。
 水中と陸上と両方の生活を経験するのが両生類。幼生時代はエラで呼吸をします。サンショウウオの幼生には、ウーパールーパーのように目立ったエラがあります。カエルの幼生(オタマジャクシ)には目立つエラはありません。サンショウウオの幼生は成長すると、エラが小さくなって、おとなになるころには肺呼吸にかわるのです。
 なので、エラがあるのは子どもの証拠ですが、ごく稀にウーパールーパーのようにエラを持ったままオトナになる例もあります。陸に上がらず、水中でそのままオトナになるということです。人間にも童顔の人や少年のような性格のオトナもいますよね。

読み物連載:北の息吹