読み物

書籍紹介

2018年1月25日

迷子の日本国憲法

 年末の大掃除にこの本をみつけて、もう一度読んだ。
 「ひとりでも多くの読者が自分の考えを持ち、この国の未来について声をあげる契機になること」を願った森村誠一氏が、日本国憲法を守る立場の護憲派、改憲派あわせて52の著名人・団体から日本国憲法への思いを集めて編集した一冊。
 現行憲法と自民党憲法改正草案の比較表、日本国憲法が歩んだ戦後史年表が掲載されている。森村氏は護憲派のひとりとして力強くアピールする。「再生日本の支柱は憲法であり、広島、長崎、および3百万を超える貴重な犠牲を踏まえて生まれた」「美しい日本を踏みにじった軍靴、すべての理性を愚弄した権力、すべての自由を圧殺した軍国主義はよみがえりつつあります」「人類の天敵・戦争に対するノーという言葉を護・改双方の合言葉にしたい」。
 正月の新聞各紙には「憲法」「国家」「民主主義」などの言葉が踊った。為政者の巧みな「たくらみ」に立ち向かう私たちは今年、自分の言葉で「日本国憲法」、そして「民主主義」を語らなくてはならない。(德)【徳間書店・1000円+税】

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