読み物

連載 北の息吹

2018年2月22日

135 ネコヤナギ

135 ネコヤナギ

写真家 中島宏章


 ネコヤナギのつぼみが銀白色にふくらみ始めると、いよいよ春の到来を感じますよね。フワフワのつぼみをネコの尾に見立てて「猫柳」と名前がついたそうです。なんと花言葉は「自由」「気まま」って、これも思いっきりネコから来てますよね? いずれにしても、フワフワの手触りはまさに動物の毛のようです。
 このフワフワの毛の中からは、花が徐々に伸びてきます(写真)。花が咲けば、銀白色から黄色へと色どりも変化します。そして、この花を待ち望んでいたように、ハチや小鳥たちが集まってくるんです。実はネコヤナギの花の根本からは蜜が出ているので、それを求めて次々と生き物が集まるというわけです。ネコヤナギもそのお蔭で花粉を運んでもらえるのです。
 人の目には決して派手とはいえないネコヤナギの花も、動物たちからすれば至極魅力的に見えるはずですよ。春は花が少ないですから、貴重なレストランってわけです。

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