読み物
連載 北の息吹
2018年3月22日
137 ハロ現象
137 ハロ現象
写真家 中島宏章
大人になるとノンビリと空を見上げることをしなくなる、と前回の記事で申し上げましたが、空には面白いことがいっぱいありますから、みなさん意識して空を見上げてみてはいかがでしょうか。目線を上に向けているだけでも、なぜか気分が上向きになりますしね。
今回は白糠町で撮影した大気光学現象です。太陽の周りをグルっと一周しているのを日暈(にちうん・ひがさ)やハロ、または白虹と呼びます。これはみなさんも、今までに見たことがあるかもしれません。そして、それにプラスしてこの写真では、太陽を貫く光の輪がもう1つあります。こりゃ、まるで空に浮かぶ超巨大なダイヤモンドリングのようです! これを「幻日環」と呼びます。ハロと幻日環が同時に見られるのは結構珍しいことのようですよ。
空を見上げて、しばし、まじまじと観察をすれば、気持ちもリセットして、新たな気持で歩き出せます。お空に感謝ですね。