読み物
連載 北の息吹
2018年7月12日
145 ホオノキ
145 ホオノキ
写真家 中島宏章
近所の川に子どもといっしょに釣りへ行きました。小さな川ですけど、ちょうどギリギリ食べられるサイズのニジマスが釣れる穴場です。ニジマスはもともと北海道にはいない魚ですから、誰かが川に放流しちゃったのでしょうから、そこが少し悲しいとはいえ、ニジマスはやはり美味いのです。塩ふって焼いただけで子どもたちは大喜びします。
釣りをしていたときに、そよ風とともに流れてきたフローラルな香り。川岸に目をやると満開のホオノキの大きな花!見栄えも香りもみごとです。
ホオノキはとても葉っぱが大きいことで有名で、葉っぱを食器代わりにしたり、食品を包むことに利用したりもできるそうです。だから、包(ホウ)の木と呼ばれるようになったという説もあるそうです。僕はさっそく釣れたニジマスをこのホウノキの葉に包んで家まで持ち帰りました。ニジマスの塩焼き、おいしかったです。