読み物

連載 北の息吹

2018年7月12日

146 イガグリになる前

写真家 中島宏章


 夏もこれから本番!という時期に、河川沿いや里山に一斉に咲くクリの花。みごとなまでに穂が重なってフサフサと咲いているのは、雄花です。つまり、見えている花のほとんどが雄花です。
 では、雌花はどこにあるのでしょう?雌花ということは、ゆくゆくイガグリになる元ということですよね。なんと、雌花はひっそりと咲いています。雄花の連なっている穂の付け根部分に注目すると、やっと雌花が見つかります。小さな花がポツンと1つだけ。
 この雌花、なんだかまるで、小さなパイナップルみたい。先端の白くツンツンしている部分が、めしべです。そして、めしべの下の丸く膨らんだところ、鱗片状に少しトゲトゲしている部分が、のちに栗のイガになる部分です。なんだか、可愛いですね。これが、おいしいクリの実になると思うと、今からとっても楽しみです。クリって本当においしいですもね。僕も大好物です。

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