読み物

書籍紹介

2019年2月28日

書籍紹介 「改憲」の論点
木村草太 中野晃一 他 共著

 安倍首相の改憲への執念には驚かされる。日本国憲法第9条改憲を2019年の冒頭から、あらためて国民に宣言した。「あきらめてなんていないんです」という強いメッセージを発信している。今年は選挙の年だ。七月の国政選挙にむけて憲法を護るたたかいも正念場を迎えている。心から日本国憲法改正を望み安倍首相を応援し、期待を大きくする人たちもいることを忘れてはならない。
 本書は、安倍政権による「憲法破壊」の動きに異議申し立てをしてきた「立憲デモクラシーの会」のメンバー8人による、安倍「改憲」の論点、争点を解説するテキストである。
 憲法学者の木村草太氏は、自衛隊明記改憲の問題点を戦争法成立以降の政治情勢を踏まえ解説している。中野晃一氏は、戦後日本の政治から改憲勢力の本質とこれまでの変化を述べ、山口二郎氏は、安倍内閣の解散権の乱用についてその問題点を明らかにしている。いずれの論文もコンパクトで読みやすい。憲法を守るたたかいのポイントは、私たち自身が日本国憲法の理解をどれだけ深められ、語ることができるかにある。(德)【集英社新書 880円+税】

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