読み物

連載 北の息吹

2019年5月16日

163 花粉のせい?

写真家 中島宏章


 ハンノキの花です。花といっても、いたって地味です。花びらも色も何もありません。
 ハンノキは、他の派手な花のようにわざわざ綺麗にして目立ったり、甘い蜜を作ってモノで釣る必要がないのです。ハンノキの花はこれで良いのです。
 なぜか?それは、ハンノキは風媒花(ふうばいか)だからです。つまり、風で花粉を運んでもらうのです。虫や鳥たちをわざわざ花に呼んで花粉を運んでもらう花のことは、虫媒花(ちゅうばいか)といいます。風媒花の花粉は風に乗って空気中に大量に浮遊します。つまり花粉症になるのは、風媒花の花粉が原因なんですね。
 しかし、花粉症は昔はなかった病気です。大気汚染と花粉症には密接な関係があることが指摘されています。つまり、花粉症は花粉のせいではない。花粉に汚染物質が付着することが原因。つまり地球の空気が汚れているということに違いありません。

 

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