読み物

書籍紹介

2019年5月30日

凛とした小国
伊藤 千尋 著

 「長い物には巻かれろ。大きな物には呑まれろ」と処世術を説く人がいる。個人の生き方の範囲であればそんな説教も仕方がないが、一国の外交政策となると悲しすぎる。
 本書は、経済大国、軍事大国と対峙しながら、小国であることを卑下することも、力ある国々に媚びることもなく、人民の幸せを追求する中米のコスタリカ、米国と国交を回復したキューバ、ウズベキスタン、民主化したミャンマー 四つの小国のいまを伝える。
 そのひとつは民医連ブックレットにも紹介されたコスタリカ。憲法に「戦争をしないこと」を明記、軍事予算ゼロ、「兵士の数だけ教師をつくろう」「戦車よりトラクターを」のスローガンが掲げられ、憲法を守り、医療、教育、福祉の充実こそが国づくりの実践がおこなわれている。私たちがめざすべき国のかたちがここにある。(德)【新日本出版社・1730円+税】

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