読み物

書籍紹介

2019年7月11日

「戦争は違法」の世界の流れと日本国憲法9条
川村 俊夫 著

 7月4日に公示となった第25回参議院選挙、日本全体がこの話題を避けるかの如く、静かに日時が過ぎている。しかし今回の選挙、「日本国憲法を守る」立場から考えると重大だ。自民党は選挙公約のひとつに憲法改定を掲げた。安倍首相の指示のもと、自民党憲法改正推進本部は「自衛の措置をとる実力組織として内閣総理大臣を最高の指揮監督者とする自衛隊を保持する」旨の改正案も発表。選挙を経て「改憲勢力の3分の2」、憲法改定のお墨付きを得ようとしている。
 本書は、歴史的な「戦争」正当化論に人類がどのように立ち向かい、各地各国で展開された平和を求める運動を紹介するとともに、憲法第9条の成立過程を解説。集団的自衛権のもつ違法性、憲法の平和主義と日米安保条約の矛盾などを丁寧に説明する。
 国家が誕生して以来、戦争は「必然」とされてきた。私たちは歴史を教訓化し「戦争は違法」という見地を得た。いまグローバルな視座で9条と向き合い、平和憲法の意義を語り、「戦争する国づくりの野望」と闘うときにある。(德)【学習の友社・1200円+税】

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