読み物

連載 北の息吹

2019年8月22日

170 ニュークマー

写真家 中島宏章


8月6日から9日間連続で、札幌市南区の住宅街にメスのヒグマが出没しました。家庭菜園のトウモロコシなどを食べ歩き、住宅の玄関にまで入り込むなど、平気で人の生活圏で過ごすようになってしまいました。
 札幌市は「危険なクマ」と判断し、駆除する方針で動きました。最終的にこのクマはハンターの銃で撃たれてしまいました。
 僕の自宅は、今回のクマ騒動の真っ只中にあります。山に隣接した住宅街ですから、今までもクマの出没は毎年ありました。でも今回のクマは、前代未聞のクマでした。普通は人を怖がっているから、住宅街の中を歩いたりしません。もし歩いたとしても、車や人の存在に気づくと逃げるでしょう。それが今回のクマは全く人を恐れなかった。
 時代というのは刻一刻と変化します。クマにも新しいタイプが誕生しつつあるのかもしれません。

連載:北の息吹