読み物

連載 北の息吹

2019年9月12日

171 ニュークマー2

真家 中島宏章


 人の脳は1つの事柄に対して1つの情報しか覚えられないことも多いです。いわゆる「固定概念」というやつです。
 例えば、「クマに対しては、鳴り物」。つまりクマは人の存在を察知すると、クマの方から逃げてくれるから、音を鳴らして人の存在をアピールすれば安全だよ、という。熊鈴はそれの代表でしょう。
 しかし残念ながら、今年8月上旬に札幌の住宅街を闊歩しまくったあげく駆除されてしまった例のクマさんに対しては、「鳴り物」は全く効果がありません。だってあのクマさんは、全く人を怖がっていなかったのですから。
 小学生に配布されているという不審者対策用のホイッスル(写真)があるので、クマに対しても大丈夫です!と言っていた住民や先生がいて、驚きました。今回のようなニュータイプには、安全どころか逆に危険ですらあります。
 ではどうしたら良いのでしょうか?次回へ続きます。

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