読み物

書籍紹介

2019年9月12日

未来の地図帳
人口減少日本で各地に起きること
河合 雅司 著

 日本は今後、若者人口の増加が見込めない中で、高齢者の死亡数が2042年まで年々増加していくことから、さらに著しく人口減少を続ける。合計特殊出生率は2・07以上を維持し続けなければ人口増を見込めないが、日本は21世紀に入り1・50以下で推移している。これまで著者は「未来の年表」「未来の年表2」で人口減少のメカニズムと今後起きうる地域、生活、労働の変化を告発してきた。本書はそれらの続編として、さらに精度を高め地域別に起こりうる変化を紹介している。
 札幌市には全道から毎年1万人以上が流入しているが、2035年以降はそれでも人口がマイナスとなる。この時点の高齢化率は35%以上、3人に1人が65歳以上の都市になる。2045年の北海道全体の人口は現在より100万人減少するという予測になっている。地域包括ケアの前提は在宅療養を支えるネットワークだ。しかしその担い手の絶対的な不足という事態は避けられず、自治体、私たちの医療、介護のあり方の根本が問われている。(德)【講談社現代新書・860円+税】

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