読み物

書籍紹介

2019年10月24日

ラグビーまあまあおもろいで!
あなたの知らない楕円形の世界
大畑 大介 監修

 今年の夏まで、どれだけの日本人が「リーチ・マイケル」という名前を知っていただろうか。「ノーサイド」という言葉の意味を理解していただろうか。「4年に一度じゃない、一生に一度だ」が流行語大賞候補となったとおり、ラグビー・ワールドカップは日本を熱狂の渦に巻き込んだ。多くの国民が声を出して観戦したことだろう。
 本書はラグビー元日本代表の大畑大介氏が、ラグビーというスポーツにある精神、哲学とルールを初心者向けに解説する。ラグビーに宿る「ルール遵守」「ノーサイド」などの精神の意味を知るとき、このスポーツへの共感・愛着が広がる。80分の試合時間の中で、ひとりの選手がボールにふれる機会は多くて数分間。それ以外の時間、一人ひとりの選手は自分に与えられた仕事を「チームの勝利」のために黙々ととりくむ。ひたすら後ろで待つ仲間を信じて、前へ、前へとボールを運ぶ。ラグビーのルールを知るとき、自己中心的な行動、言動に飼い慣らされた私たちは、「忘れかけていた大切なもの」を思い出す。 (德)【潮新書・900円+税】

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